真夜中のつれづれ

突然の介護、失職、就活……それでも笑って過ごしたい!

クリスマスイブの救急搬送2

救急車を見つけて、ふと考えた。
手を振る?それとも手招き?
まごまごしている私を見つけた救急隊員が駆けつけてくれた。
うつむき、椅子に座ったままの母を見つけ、呼びかけながら血圧を測り、電話で聞かれたような質問を。その間にもう一人の救急隊員がかかりつけ病院に電話。
担架に乗せながら
「保険証とお薬手帳を持ってください。」
「はい」と返事をし、すかさず聞く。
「一緒に乗ってっていいんでしょうか?それとも自分の車で行ったらいいでしょうか?」
「一緒に乗ってください。」と言われ、救急車へ。


救急車の車内で処置してもらってる途中、
「顔色が白いように見えるけど、普段と変わりないか見てください。」と言われ、覗き込んだ顔にはいつの間にかマスクが。
「!」
マスクと言ったって医療用とかじゃなく、普段本人が好んで使っているガーゼの。
一体、いつの間につけたんだ?最早、顔色よりもガーゼマスクに釘付け。


言われてみれば、担架に乗せられたときに顔つきが元に戻ったように見えたけれど……。
このガーゼマスクを見た瞬間、「ああ、この人は大丈夫」と確信したものの、処置室の隣の待合室で一人で待つ間の心細さと言ったら。
すぐに駆けつけてくれた姉の顔を見た瞬間、弟に連絡してないことを思い出した。

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