真夜中のつれづれ

突然の介護、失職、就活……それでも笑って過ごしたい!

クリスマスイブの救急搬送

「今年のクリスマスは、ケーキは駄目だけど、食べたいものを食べようね。何がいい?」
「うーん、お刺身がいいな~」
「じゃ、決まり!お刺身とおでんとローストビーフのサラダでいいね。」
と、四月から嵐のように慌ただしく過ごしてきた分、最近の穏やかに過ごせてる日々がありがたく、なんとなく口調も財布の紐もゆるくなる。


「今日は早めに夕飯にしよう!」
テレビを観ながらゆっくり食事をし、食後、食卓の椅子からソファーに移動する母を立たせるために背中に手を回し、かけ声を。
「はい、せーの!」
「………」
「せーの!」
「………」
心なしかうつむき加減で返事が無い。
急いで顔をのぞき込むと、目の焦点が合ってない。
「大丈夫!?」
「うーん……」
返事はするが心許ない。
顔の歪みは無い。両手も揃えて伸ばせてる。少なくとも脳梗塞じゃないなと思いつつも不安で怖いに変わりは無い。救急車呼ばなきゃ!110番?119番?救急だから119番?「落ち着けー!落ち着け、自分!」と、自分に言い聞かせながら119番に電話をし、住所、年齢、状況やかかりつけ病院を答える。
「もう向かいましたので、近くまで行きましたら外に出て誘導してください」と言われ電話を切る。
すぐに姉に電話をし、簡単に状況を説明。この間、母は椅子に座ったまま。寝かせていいのか?動かさないほうがいいのか?
救急車のサイレンが聞こえてきたけど、目を離した隙に椅子から落ちたらどうしよう……
いや、先ずは誘導しなきゃ!と、しっかり座ってることを確認して外に出る。

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