真夜中のつれづれ

突然の介護、失職、就活……それでも笑って過ごしたい!

二者択一しかないのか?2

 一週間ほど経った頃、恐る恐る聞いてみた。
「リハビリ、少なくなって残念だよね」
「?」
「少なくなってないの?」
「今までと同じだよ」と母。
「時間が短くなったとか?」
「一時間みっちりやってるけど~」
「……」


「今ほどリハビリできませんけど」って言ってたのは何だったんだ?
 そもそも転院か施設かの二者択一って……
 包括担当の人は、最初のお金の話以来、全く相談にのってくれることもなかった。
 病院事情に詳しい姪や、色々調べてくれる姉が居てくれたから何とかなったけれど、自分一人だったらと思うと怖くなる。
 オロオロしながら転院を繰り返していたかもしれない。
 きっと、そんな人たちも沢山いるのかもしれない。


 幸い、母のやる気を引き出してくれるリハビリスタッフのおかげで、退院までの二ヶ月間の密度の濃いリハビリで、自分で起き上がり、見守られながら自力で車いすに移れるまでになっていた。
 そしてこの間、自宅で暮らせるように自宅改修も終わり、リハビリのためのデイサービスの施設も決まった。
 安全に過ごせるための福祉用具も、母が帰ってきたらいつでも設置できるように打ち合わせ済み。


 「退院の許可、いつ出るかな~」
っと、退院したその日からの介護生活が、すっかり頭から抜けていた……

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